プレシャスインタビュー
月影瞳さん ― 『エリザベート』に出あえてよかった
2002年に退団して、今は舞台女優として蜷川幸雄や永井愛、白井晃という有名演出家の作品に出演、着々とキャリアを積み重ねている月影瞳。宝塚時代は雪組のトップ娘役をつとめ、歌唱力やダンスの実力、また美しい容姿で、数々のヒロインを演じてきた。その彼女が唯一演じた少年役が『エリザベート』の子供時代のルドルフ。また新人公演のシシィなど当時の思い出や、これから目白押しの舞台について語ってくれた。
元宝塚主演娘役の月影瞳さんが、宝塚プレシャスインタビュー「エリザベートの魅力」に登場します。
月影瞳
つきかげひとみ。女優。長野県出身。
90年 宝塚歌劇団入団。『ベルサイユのばら』で初舞台。
97年『誠の群像/魅惑2』で星組主演娘役に就任。同年、雪組に組替えし、雪組主演娘役に就任。
02年『愛 燃える/Rose Garden』を最後に退団。
以後、舞台を中心に女優として活躍。退団後の主な舞台に 『ゼルダ』『桜絵巻狸源氏』『偶然の音楽』『やわらかい服を着て』『あわれ彼女は娼婦』『ブルックリン・ボーイ』『ひばり』ほか。
(インタビューより)
―― 出演された『エリザベート』(96年)は星組版でしたね?
そうなんです。花組から組替えになって2年ほどいた星組時代に出演しました。オーディションがあって、子供時代のルドルフ役に選ばれたんです。それまで子役を、とくに少年役なんてしたことなかったので、できるかなと思ったんですが、ちょうど音域がぴったりだったし、やってみたら楽しかったですね。
ウィーン版を観に向こうまで行ったときも、子供のルドルフが本当に小さい子で地球儀のうえに乗ったりして、すごく印象に残っていました。
―― 月影さんの子供ルドルフは、とても透明感があって娘役の線の細さがプラスになったと言われました。
トート役の麻路さきさんが長身のうえ、高いブーツをはいていて、私は子供だから低い靴、対比がうまく出て、無理に子供っぽく作らなくてよかったし、やりやすかったですね。しかも麻路さんがとても誘惑的なトートで、そのトートに遊んでもらうという感じもあったり、「猫を殺した~」の部分の子供ゆえの残酷さとか、誰にもかまってもらえない孤独感とか、少年ルドルフのいろいろな部分をうまく出せたような気がします。それから忘れられないのが、髪の毛をショートカットにして染めたこと。生まれて初めてのショートでした。
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ほか、新人公演で演じたエリザベートについて、退団後に出演したガラ・コンサートの話題も。インタビューの全文は「宝塚プレシャス」でご覧いただけます。また、8月31日から全国各地で上演される『江利チエミ物語~テネシー・ワルツ』のお話を中心に伺った後編もお楽しみに。
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主な出演:島田歌穂、月影瞳、樹里咲穂、下條アトム 他
脚本:山川啓介
音楽監督:島健
演出・振付:村田大
※公演スケジュールの詳細は⇒株式会社アイエス・公演案内へ(http://www.aiesu.co.jp/kouenn/tw/index2.html)
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投稿者 ベルばらKidsぷらざスタッフ 2007/09/01 7:00:00 プレシャスインタビュー | Permalink | トラックバック (0)