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2007年11月 9日 (金)

中本千晶のヅカ★ナビ!

《中級編》タカラヅカ「祭り」の法則

レベル:★★☆(中級編)
分野:比較文化学
対象:ハッピに鉢巻、褌姿の男子に萌えてしまう女子

妹(=同じくヅカファン)と宙組の「バレンシア」話で盛り上がっていたときのこと、妹がぼそっとこんなことを言った。
「やっぱり、『祭り』はポイントだよね~」

そう、「祭り」で何かが起こるのはタカラヅカのお約束。
宙組バレンシアの熱い花」では、「花の祭り」の夜にラモン(蘭寿とむ/北翔海莉)の妹ローラ(花影アリス)が悪の権化ルカノール公爵(悠未ひろ)の手下に銃殺されてしまう。それがきっかけで、ラモンもまたフェルナンド、ロドリーゴらとともにルカノールを倒す決意をする。

星組シークレット・ハンター」では、カーニバルが恋のターニングポイントだ。
祭りの熱狂のなかで盗賊のダゴベール(安蘭けい)はジェニファー(遠野あすか)に自分の生い立ちを告白。だいたい男が自分のイタい過去を告白するのは好きな女相手と決まっている。
その後、敵方にさらわれたジェニファーをダゴベールが見事に救出する一幕もあったりして、とにかくふたりの距離はぐぐっと縮まるのである。

そういえば2005年花組落陽のパレルモ」でも、主人公ヴィットリオ(春野寿美礼)と貴族の令嬢アンリエッタ(ふづき美世)は年に一度の「サン・ベネディクトの祭り」で逢引してたよね。
いっぽう幼馴染のニコラ(蘭寿とむ)は、政府軍に幼い弟の命を奪われ、復讐の鬼と化す。

それにしても、蘭寿とむの弟や妹って祭りでいつも悲劇に巻き込まれがちだ・・・。

名作どころでは「ノバ・ボサ・ノバ」などは、「カルナバル」自体がまさに舞台。
サンバで踊り狂う三日三晩のなかに、ロマンスから殺人まであらゆるドラマが凝縮されている。

ざっと思いついただけでもこれだけあるのだから、ほかにも枚挙にいとまはないと思う。そして、そのパターンは、

1)主役の男女(多くの場合身分の差あり)が出会い、恋に落ちる。
2)ときの権力者の横暴により悲劇が起き、残された者が復讐の決意をする。
3)祭りを機に暴動や反乱、革命などが起きる。

この3つぐらいに集約されるんじゃなかろうか。
考えてみれば、祭りといえば「非日常」の象徴。ドラマを大きく転換させるための格好の材料として使いたくなるのは当然で、それはタカラヅカに限らず、歌舞伎でもオペラでもそうかもしれない。

・・・というわけで、「祭り」の場面は要チェック! そこではきっと何かが起こるのです。(中本千晶

☆ステップアップのための宿題☆
タカラヅカの舞台で「祭り」が多用されるもうひとつの理由は、歌やダンスの見せ場にもなるから。2005年星組「長崎しぐれ坂」では、江戸の神田祭りや長崎の精霊流しなどの舞踊場面が見所のひとつでした。祭りの場面では、お芝居だけでなく踊りや歌も要チェック!ですよ。

投稿者 ベルばらKidsぷらざスタッフ 2007/11/09 11:00:00 中本千晶のヅカ★ナビ! | | トラックバック (0)

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