プレシャスインタビュー
謝珠栄さんx安寿ミラさん ― 『タン・ビエットの唄』 12年ぶりの出会い
傑作ミュージカル『タン・ビエットの唄』が再演されている。2004年に謝珠栄が演出して評判となったこの作品は、ベトナム戦争の戦火に追われ、離ればなれになった姉妹の苛酷な運命と、そのなかで守られた1つの命を描く感動的な物語。初演で愛華みれが演じたヒロイン役には、今回は謝の熱いリクエストにより、安寿ミラというキャスティングが実現した。その謝と安寿は、ともに宝塚のOGであり振付家という共通項もある。それだけに、年明けすぐに行われたこの対談では、作品論からそれぞれの振付にまで話題は広がっていった。
⇒謝珠栄さん『MAHOROBA』についてのインタビュー(07/07)
⇒安寿ミラさん『ハムレット』についてのインタビュー(07/02)
⇒安寿ミラさん『ベルサイユのばら』特集のインタビュー(06/05)
謝珠栄
しゃ・たまえ。演出・振付家。TSミュージカルファンデーション主宰。
71年、宝塚歌劇団入団、75年に退団後、ニュ-ヨ-クへ留学。78年、振付家デビュ-。その後、小劇場から宝塚歌劇団、東宝他大劇場のミュ-ジカルの演出・振付家として活躍。
93年、演出家として第43回芸術選奨文部大臣新人賞受賞。95年、第20回菊田一夫演劇賞を受賞。
TSミュージカルファンデーション主宰として、オリジナルミュージカル作品を多数手がけ、主な作品に『YESTERDAY IS…HERE』(95)『天翔ける風に』『DAWN』(01年)『フォーチュン・クッキー』(02)『タン・ビエットの唄』(04)『AKURO』(06)ほか多数。
⇒TSミュージカルファンデーションの公式サイト
安寿ミラ
あんじゅ みら。女優、元宝塚歌劇団花組トップスター。長崎県出身。
80年、宝塚歌劇団入団。92年から花組主演。
宝塚時代の主な舞台に『ベルサイユのばら』(89、90)、『ブラック・ジャック 危険な賭け/火の鳥』(94年)、『哀しみのコルドバ/メガ・ヴィジョン』(95)、ほか多数。95年退団。その後、女優としてミュージカルやストレートプレイを中心に活動する。
退団後の主な舞台に『リトル・ナイト・ミュージック』(99)『グリークス』(00)『カッコーの巣の上を』(01)『ハムレット』(02、04、07)『モンテ・クリスト伯』(03)『8人の女たち』(04)『血の起源』(05)『アルジャーノンに花束を』『クラリモンド』(06)『シラノ・ド・ベルジュラック』(07)ほか多数。
また、“ANJU”という名前で宝塚歌劇団の振付も手がけている。。
(インタビューより)
――好評だった作品の再演ですが、内容の変化は?
謝珠栄: 台本はほとんど同じですが、中身は新しく出あったつもりで取り組んでほしいとみんなに言っているんです。
安寿ミラ: 台本を読んだとき、その面白さに驚きましたし、こんな深い作品を謝先生は作られたんだと感動しました。歌稽古を聞いていても涙腺がゆるんでくるんですよ。稽古だけでこんなに胸に迫る作品に出られるなんて、とても嬉しいです。
――姉役の土居裕子さんは、初演にも出ていらしたんですよね。
安寿: 実は土居さんとは、ずっと共演したかったんです。でも、まさか姉妹で出られるとは思わなかった。お話してみたらB型同士で、すごく面白いかたで(笑)。
謝: なんか2人とも似てるのはそのせいなのね。「え、そっち行くか?」みたいな。
安寿: 同じところでセリフがわからなくなったりするんですよ(笑)。思っていたよりすごく気さくで楽しいかたです。
――この作品に安寿さんが出演すると聞いて、アオザイ姿がパッと浮かんできて、ぴったりですよね。 謝: フェイは、初演では愛華みれさんにやってもらった役で、それを今回は安寿さんにやってほしいけど、後輩のやった役をやるのはどうかなと心配で、おそるおそる声をかけたの(笑)。
安寿: そういうのはこだわらないんですよ。共演者とか台本のよさがあれば。それに、これを逃したら土居さんといつ共演できるかわからないですから、絶対出たいと思ったんです。
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《高知公演》
日時:2008年1月30日(水)~2月2日(土)
場所:高知県民文化ホール
日時:2008年2月3日(日)
場所:須崎市立市民文化会館
《大阪公演》
日時:2008年2月5日(火)~6日(水)
場所:梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ(⇒劇場のHP)
お問い合わせ:梅田芸術劇場 06-6377-3888
《東京公演》
日時:2008年2月10日(日)~17日(日)
場所:東京芸術劇場中ホール(⇒劇場のHP)
お問い合わせ:TSミュージカルファンデーション 03-5738-3567
演出・振付:謝珠栄
脚本:大谷美智浩
音楽:玉麻尚一
出演:安寿ミラ、土居裕子、畠中洋、吉野圭吾、宮川浩、駒田一、戸井勝海 ほか
投稿者 ベルばらKidsぷらざスタッフ 2008/02/05 13:04:41 プレシャスインタビュー | Permalink | トラックバック (0)