プレシャスインタビュー
『蒼いくちづけ』演出・小池修一郎さん ― エリザベートへ至るものがここに
バウホール名作シリーズのなかでも、とくに再演が期待されていた舞台といえば、この『蒼いくちづけ』。ドラキュラの孤独な魂を描き、ロマンとサスペンス、甘さと怖さ、耽美とユーモアがみごとにブレンドされた上質のエンターテインメントとして、長く語り継がれてきた。21年を経た今、バウ・ワークショップという形で再び自作に取り組む小池修一郎に、当時のこと、また今回の主役たちについて語ってもらった。
小池修一郎
こいけ しゅういちろう。宝塚歌劇団理事・演出家。
77年、宝塚歌劇団入団。86年、雪組公演『ヴァレンチノ』で脚本・演出家としてデビュー。
主な宝塚での演出作品に『華麗なるギャツビー』(91年雪組、菊田一夫演劇賞受賞)、『PUCK』(92年月組)、 『エリザベート』(96年雪組、星組、98年宙組、02年花組、05年月組、07年雪組。98年宙組公演で読売演劇大賞優秀演出家賞受賞)、『薔薇の封印』(03年月組)、『NEVER SAY GOODBYE』(06年宙組、読売演劇大賞優秀作品、文部科学大臣賞受賞)、『アデュー・マルセイユ』(07年花組)ほか多数。
宝塚歌劇以外の作品に東宝ミュージカル『エリザベート』(00年~、毎日芸術賞受賞)、東宝ミュージカル『モーツァルト!』(02年、読売演劇大賞優秀演出家賞、菊田一夫演劇大賞受賞)。
(インタビューより)
―― 今回の再演について、どこか変えられたのでしょうか?
まず、これは1987年に上演したものですが、そのときは第1部を1887年、第2部を1987年という形で、ちょうど100年の時を経た設定で作りました。今回はあれから21年経ってますので、1部は1887年のままですが、2部は2008年で、なかで出てくるイベントも、「ドラキュラ出現120年祭」ということにしてあります。
―― クラシカルな第1部と現代的な第2部という形は同じなんですね。
同じです。1部は、有名なブラム・ストーカーの「吸血鬼ドラキュラ」をベースにしているんですが、その登場人物たちを当時の星組メンバーに配置して書き直したもので、2部はそれぞれの末裔がいて、そこにドラキュラが甦って、ある事件を解決し、愛を得て去るという物語になっています。コンセプトは同じままで、2部の音楽だけ新しく作曲してもらってます。
―― この作品は名作として“伝説”になっていますね。
いや、名作と言われてしまうとちょっと違うんじゃないかと思うんですが、インパクトを与えたことは確かだと思います。当時の宝塚は、鬼とか妖かしのものとか、そういうのは和物でしかやってなかったんです。その珍しさと、一般的に「ドラキュラは恐くて血を吸う悪魔」のように思われていたのが、そうではなく、かっこいいヒーローみたいな形で出したことで驚かれた。
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◆花組公演◆
宝塚バウホール開場30周年
バウ・ワークショップ
『蒼いくちづけ』-ドラキュラ伯爵の恋-
作・演出:小池修一郎
場所:宝塚バウホール
公演期間:2008年2月7日(木)~17日(日)
主演:真野すがた
公演期間:2008年3月1日(土)~11日(火)
主演:朝夏まなと
※公演の詳しい情報は⇒宝塚歌劇団公演案内ページへ
《関連情報》
■《初日&イベントレビュー》春野寿美礼、哀愁を身にまとい 花組『アデュー・マルセイユ』
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■《インタビュー》制約を逆手にとった宝塚版 ― 小池修一郎さんインタビュー
投稿者 ベルばらKidsぷらざスタッフ 2008/03/01 7:00:00 プレシャスインタビュー | Permalink | トラックバック (0)
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