男役の行方~正塚晴彦の全作品
Practical Joke(ワルフザケ)―ってことにしといてくれよ―
- 月組公演
2001年3月 シアター・ドラマシティ - 主な配役
- ドイル・ウエンズワース…真琴つばさ
ジル・サザーランド…檀れい
サンダンス/カルロ・ビットリオ…嘉月絵理(2役)
デイビッド・バクスター…大和悠河
カレン・ロバーツ…西條三恵
マウロ・カダローラ…霧矢大夢
ピエール・フランソワ…汐美真帆
カトリーヌ・ロエベ…叶千佳
ママ・ローサ…矢代鴻
夏河ゆら、白羽ゆり ほか
- 作曲・編曲:高橋城
- 作曲・編曲:宮原透
- 編曲:木川田新
- 振付:伊賀裕子
- 振付:平沢智
- 装置:大橋泰弘
- 衣装:任田幾英
- 照明:沢田祐二
2001年3月のシアター・ドラマシティ第4作は、月組のトップ真琴つばさが退団直前に主演した(退団公演はこの年5~7月の宝塚大劇場『愛のソナタ』『ESP!!』)。
真琴の役ドイル・ウエンズワースは、映画界のトラブル・バスターで、撮影につきもののトラブルを揉み消すのが仕事である。頭が切れて、腕が立ち度胸も据わっているが、タフな外見に似合わず、心は純で孤独で、早くこの仕事をやめて、別の遠い世界へ逃れたいと考えている。
その点に真琴の旅立ちを重ね合わせて見ることができる。
正式のタイトルはPractical Jokeという英語にワルフザケという日本語のルビを振り、サブタイトルを添えるが、開演アナウンスはまず「プラクティカル・ジョーク」と英語で読み、その後に「ワルフザケってことにしといてくれよ」と続けていた。こちらが納まりがよい。
★ ★ ★
舞台は1960年代のハリウッドである。
ドイルは朝鮮戦争で負傷して以来、時々右腕が激痛に襲われることがある。小さな破片がまだ幾つか残っていて、それが神経に近いので、取り出すことができない。『ブラック・ジャック』のケースと似ているが、ここには起死回生の手術を施してくれる天才的外科医がいない。彼は国防省の重要なポストを退役して、その後は故郷には帰らず、ロサンゼルスで独り暮らしをしている。
☆ ☆ (後略) ☆ ☆
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■正塚晴彦作品リスト
■はじめに~宝塚の新しい時代に向かって
■暁のロンバルディア―愛が蘇るとき―
■イブにスローダンスを
■アンダーライン
■テンダー・グリーン
■パペット―午前0時の人形たち―
■WHAT'S THE TITLE…!
■BLUFF―復讐のシナリオ―
■ロマノフの宝石
■銀の狼
■メランコリック・ジゴロ―危ない相続人―
■ブラック・ジャック 危険な賭け―手塚治虫原作より―
■二人だけの戦場
■WANTED
■LAST DANCE
■ハードボイルド エッグ
■二人だけが悪(ワル)―男には秘密があった そして女には…―
■バロンの末裔
■FAKE LOVE―愛し過ぎず 与えすぎず
■SAY IT AGAIN―「ヴェローナの2紳士」より―
■デパートメント・ストア
■ブエノスアイレスの風―光と影の狭間を吹き抜けてゆく…―
■Crossroad―すれ違うばかりじゃやりきれない―
■Love Insurance(ラブインシュランス)
投稿者 ベルばらKidsぷらざスタッフ 2008/04/15 9:21:05 男役の行方~正塚晴彦の全作品 | Permalink | トラックバック (0)