男役の行方~正塚晴彦の全作品
Romance de Paris
- 雪組公演
2003年8~9月 宝塚大劇場 - 主な配役
- ヴァンサン・シュバリエ…朝海ひかる
ナディア・ジャミーラ…舞風りら
ディディエ…壮一帆
パトリシア…白羽ゆり
ムジャヒド・ナセル…貴城けい
ラシッド・サラム…樹里咲穂
天希かおり、悠なお輝、愛耀子、音月桂、麻倉ももこ、未来優希、麻愛めぐる ほか
- 作曲・編曲:高橋城
- 作曲・編曲:鞍富真一
- 編曲:青木朝子
- 振付:伊賀裕子
- 振付:平沢智
- 装置:大橋泰弘
- 衣装:任田幾英
- 照明:勝柴次朗
2003年の雪組大劇場作品『Romance de Paris』は、前年『追憶のバルセロナ』の舞台で、絵麻緒ゆうからバトンタッチされた朝海ひかるが主演した。新トップのお披露目それ自体は、年始め1~2月の『春麗の淡き光に』『Joyful!!』で済ませていたから、初秋8~9月の『Romance de Paris』『レ・コラージュ』は、新生雪組2回目の公演である。
ちょうどその1回目と2回目の間に、星組でも異動があり、湖月わたるがお披露目をしたが、この時から歌劇団はトップという呼称を主演男役・主演娘役に改めた。湖月の提案を歌劇団が採用した結果だと伝えられている。従って朝海は披露公演の際はトップ男役、2回目からは主演男役ということになる。
★ ★ ★
この作品は回想劇である。
主演男役のヴァンサン・シュバリエは冒頭で、主演娘役舞風りらのナディア・ジャミーラから届いた手紙を読み始める。2人はパリで巡り合い、互いに憎からず思ったが、やがて彼女は遠くへ去り、ヴァンサン独り残された。
「……まったく、何が起こるか知れたもんじゃないな。いつどこでどんな目に遭うか。誰に巡り会うのか……。それにしても、出来過ぎた話だ」
彼の独りごとにかぶせて、回想の中の人々が次々に現れる。これはプロローグのダンスシーンを形作ると同時に、回想という夢に沈んでいく時の、とりとめない入眠時のイメージの連鎖である。
主題は恋人たちの別離を物語る。ではこれは悲劇なのか。
そうではない。時制を見ればはっきりする。古典的な悲劇の構成は、現在進行形が原則である。悲劇は人間を超える神や宿命が、刻々に人間を押しつぶしていくありさまを描き出す。
主人公が後になって自分の身に起きたことを回想するのは、人間の立場からする神や宿命の相対化にほかならない。ヴァンサンの独りごとを聞けば分かるように――。その時、悲劇は既に乗り超えられている。
この人間主義が演出家の基本的立場である。
☆ ☆ (後略) ☆ ☆
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■正塚晴彦作品リスト
■はじめに~宝塚の新しい時代に向かって
■暁のロンバルディア―愛が蘇るとき―
■イブにスローダンスを
■アンダーライン
■テンダー・グリーン
■パペット―午前0時の人形たち―
■WHAT'S THE TITLE…!
■BLUFF―復讐のシナリオ―
■ロマノフの宝石
■銀の狼
■メランコリック・ジゴロ―危ない相続人―
■ブラック・ジャック 危険な賭け―手塚治虫原作より―
■二人だけの戦場
■WANTED
■LAST DANCE
■ハードボイルド エッグ
■二人だけが悪(ワル)―男には秘密があった そして女には…―
■バロンの末裔
■FAKE LOVE―愛し過ぎず 与えすぎず
■SAY IT AGAIN―「ヴェローナの2紳士」より―
■デパートメント・ストア
■ブエノスアイレスの風―光と影の狭間を吹き抜けてゆく…―
■Crossroad―すれ違うばかりじゃやりきれない―
■Love Insurance(ラブインシュランス)
■Practical Joke(ワルフザケ)―ってことにしといてくれよ―
■カナリア
■追憶のバルセロナ
投稿者 ベルばらKidsぷらざスタッフ 2008/05/27 9:40:00 男役の行方~正塚晴彦の全作品 | Permalink | トラックバック (0)





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