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2008年6月24日 (火)

男役の行方~正塚晴彦の全作品

BourbonStreet Blues

BourbonStreet Blues
月組公演
2005年7~8月 宝塚バウホール
主な配役(A班)
ジェフ…月船さらら
シンシア…白華れみ
ジェラルド刑事/フェルッティ/キューザック…嘉月絵理(3役)
デイモン/ディスクジョッキー…真野すがた(2役)
ダイアナ…憧花ゆりの
スマイル…明日海りお
バネッサ…紫水梗華
龍真咲・五十鈴ひかり ほか
 
主な配役(B班)
ジェフ…北翔海莉
シンシア…夢咲ねね
ジェラルド刑事/フェルッティ/キューザック…嘉月絵理(3役)
デイモン/ディスクジョッキー…青樹泉(2役)
ダイアナ…天野ほたる
スマイル…彩星りおん
バネッサ…涼城まりな
光月るう・朝凪麻名 ほか
 
作曲・編曲:高橋城

作曲・編曲:玉麻尚一

編曲:青木朝子
振付:伊賀裕子
振付:平沢智
装置:大橋泰弘
衣装:任田幾英
照明:佐渡孝治

 2005年上半期の宝塚バウホールでは、若い演技者育成の意図をこめて、5つの作品が同じ公演形態によって次々に上演された。1つずつの作品を、それぞれの組ごとにまずA班で中堅男役が主演し、次にB班で若手男役が続演する。15人ほどの出演者は、班が替わると、主演男役だけでなくすっかり入れ替わる。ただ、専科あるいはその組の上級生が1人か2人、要になる役を通して担当した。

 こうして、花・星・雪・宙の4組で4作品8公演が行われた後、最後に、上半期からは少しずれるが、7~8月に月組で『BourbonStreet Blues』が上演された。

 1950年代のアメリカ・ルイジアナ州ニューオーリンズのバーボンストリートが舞台になる。この通りはライブハウス、飲食店、酒場などが立ち並ぶ繁華街として名高い。

 奇しくもルイジアナ州はこの年、公演直後の8月29日、ハリケーン「カトリーナ」に襲われ、ニューオーリンズ市の8割が冠水した。この爪痕は3年後の今でも残っている。同市の人口は2月現在で、被災前の71.5%にとどまり、特に黒人住民が大半だったミシシッピ川河口に近い下流域では2割に満たない(2008年6月11日付『朝日新聞』)。

     ☆       ☆        ☆

演出家は主人公を、「ジェームズ・ディーンのような印象のキャラクターとして考えました」と語っている(『BowHall Graffiti』阪急コミュニケーションズ、2005年)。ディーンの演じた若者像は感性豊かで、エネルギーにあふれている。またそのために周りと摩擦を引き起こす。若い演技者は、そうした姿に入っていきやすい。作品の時代背景が1950年代に置かれているのは、ディーンが映画俳優として24歳の短い生涯を終えた年代に合わせたためかと思われる。

☆        ☆    (後略)  ☆      ☆

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 『男役の行方~正塚晴彦の全作品』はブログ『宝塚プレシャス』でその一部を紹介し、全文はアサヒ・コム プレミアム「ベーシックパック」の『宝塚プレシャス』でお読みいただけます。

正塚晴彦作品リスト
はじめに~宝塚の新しい時代に向かって
暁のロンバルディア―愛が蘇るとき―
イブにスローダンスを
アンダーライン
テンダー・グリーン
パペット―午前0時の人形たち―
WHAT'S THE TITLE…!
BLUFF―復讐のシナリオ―
ロマノフの宝石
銀の狼
メラコリック・ジゴロ―危ない相続人―
ブラック・ジャック 危険な賭け―手塚治虫原作より―
二人だけの戦場
WANTED
LAST DANCE
ハードボイルド エッグ
二人だけが悪(ワル)―男には秘密があった そして女には…―
バロンの末裔
FAKE LOVE―愛し過ぎず 与えすぎず
SAY IT AGAIN―「ヴェローナの2紳士」より―
デパートメント・ストア
ブエノスアイレスの風―光と影の狭間を吹き抜けてゆく…―
Crossroad―すれ違うばかりじゃやりきれない―
Love Insurance(ラブインシュランス)
Practical Joke(ワルフザケ)―ってことにしといてくれよ―
カナリア
追憶のバルセロナ
Romance de Paris
BOXMAN ― 俺に破れない金庫などない ―

投稿者 ベルばらKidsぷらざスタッフ 2008/06/24 9:31:22 男役の行方~正塚晴彦の全作品 | | トラックバック (0)

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