男役の行方~正塚晴彦の全作品
BourbonStreet Blues
- 月組公演
2005年7~8月 宝塚バウホール - 主な配役(A班)
- ジェフ…月船さらら
シンシア…白華れみ
ジェラルド刑事/フェルッティ/キューザック…嘉月絵理(3役)
デイモン/ディスクジョッキー…真野すがた(2役)
ダイアナ…憧花ゆりの
スマイル…明日海りお
バネッサ…紫水梗華
龍真咲・五十鈴ひかり ほか
- 主な配役(B班)
- ジェフ…北翔海莉
シンシア…夢咲ねね
ジェラルド刑事/フェルッティ/キューザック…嘉月絵理(3役)
デイモン/ディスクジョッキー…青樹泉(2役)
ダイアナ…天野ほたる
スマイル…彩星りおん
バネッサ…涼城まりな
光月るう・朝凪麻名 ほか
- 作曲・編曲:高橋城
- 編曲:青木朝子
- 振付:伊賀裕子
- 振付:平沢智
- 装置:大橋泰弘
- 衣装:任田幾英
- 照明:佐渡孝治
作曲・編曲:玉麻尚一
2005年上半期の宝塚バウホールでは、若い演技者育成の意図をこめて、5つの作品が同じ公演形態によって次々に上演された。1つずつの作品を、それぞれの組ごとにまずA班で中堅男役が主演し、次にB班で若手男役が続演する。15人ほどの出演者は、班が替わると、主演男役だけでなくすっかり入れ替わる。ただ、専科あるいはその組の上級生が1人か2人、要になる役を通して担当した。
こうして、花・星・雪・宙の4組で4作品8公演が行われた後、最後に、上半期からは少しずれるが、7~8月に月組で『BourbonStreet Blues』が上演された。
1950年代のアメリカ・ルイジアナ州ニューオーリンズのバーボンストリートが舞台になる。この通りはライブハウス、飲食店、酒場などが立ち並ぶ繁華街として名高い。
奇しくもルイジアナ州はこの年、公演直後の8月29日、ハリケーン「カトリーナ」に襲われ、ニューオーリンズ市の8割が冠水した。この爪痕は3年後の今でも残っている。同市の人口は2月現在で、被災前の71.5%にとどまり、特に黒人住民が大半だったミシシッピ川河口に近い下流域では2割に満たない(2008年6月11日付『朝日新聞』)。
☆ ☆ ☆
演出家は主人公を、「ジェームズ・ディーンのような印象のキャラクターとして考えました」と語っている(『BowHall Graffiti』阪急コミュニケーションズ、2005年)。ディーンの演じた若者像は感性豊かで、エネルギーにあふれている。またそのために周りと摩擦を引き起こす。若い演技者は、そうした姿に入っていきやすい。作品の時代背景が1950年代に置かれているのは、ディーンが映画俳優として24歳の短い生涯を終えた年代に合わせたためかと思われる。
☆ ☆ (後略) ☆ ☆
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■正塚晴彦作品リスト
■はじめに~宝塚の新しい時代に向かって
■暁のロンバルディア―愛が蘇るとき―
■イブにスローダンスを
■アンダーライン
■テンダー・グリーン
■パペット―午前0時の人形たち―
■WHAT'S THE TITLE…!
■BLUFF―復讐のシナリオ―
■ロマノフの宝石
■銀の狼
■メランコリック・ジゴロ―危ない相続人―
■ブラック・ジャック 危険な賭け―手塚治虫原作より―
■二人だけの戦場
■WANTED
■LAST DANCE
■ハードボイルド エッグ
■二人だけが悪(ワル)―男には秘密があった そして女には…―
■バロンの末裔
■FAKE LOVE―愛し過ぎず 与えすぎず
■SAY IT AGAIN―「ヴェローナの2紳士」より―
■デパートメント・ストア
■ブエノスアイレスの風―光と影の狭間を吹き抜けてゆく…―
■Crossroad―すれ違うばかりじゃやりきれない―
■Love Insurance(ラブインシュランス)
■Practical Joke(ワルフザケ)―ってことにしといてくれよ―
■カナリア
■追憶のバルセロナ
■Romance de Paris
■BOXMAN ― 俺に破れない金庫などない ―
投稿者 ベルばらKidsぷらざスタッフ 2008/06/24 9:31:22 男役の行方~正塚晴彦の全作品 | Permalink | トラックバック (0)