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2008年6月10日 (火)

男役の行方~正塚晴彦の全作品

BOXMAN ― 俺に破れない金庫などない ―

BOXMAN ― 俺に破れない金庫などない ―
宙組公演
2004年3月 シアター・ドラマシティ
主な配役
ケビン・ランドル…和央ようか
ドリー・ペイジ…花總まり
リロイ…遼河はるひ
ファーマン社長…美郷真也
ロジャー…未沙のえる
チャンピオン・ディケンズ…寿つかさ
矢代鴻、悠未ひろ ほか
 
作曲・編曲:高橋城
編曲:青木朝子
振付:伊賀裕子
振付:平沢智
装置:大橋泰弘
衣装:任田幾英
照明:沢田祐二

 2004年の宙組シアター・ドラマシティ公演『BOXMAN―俺に破れない金庫などない―』は、構成の綿密さ・演技の自在さにおいて、1998年から2001年にかけて同じ劇場で上演された5本の連作と肩を並べ、完成度はひときわ高い。

 主演コンビの和央ようか花總まりはこの作品で第29回菊田一夫演劇賞を受賞した。宝塚の卒業生・現役生徒・スタッフで受賞したのは、それまでに延べ34人を数えるが、現役生徒――すなわち黒の紋付きに緑のはかまで授賞式に臨んだ人――に限れば順みつき、春日野八千代、松本悠里、轟悠の4人しかいない(春日野八千代は授賞式には欠席したので実際は3人である。)

 このうち順みつきは、現役生徒とはいえ、外部出演『キャバレー』のサリー・ボウルズで受賞した。また春日野八千代松本悠里は、特定の作品によってではなく、「永年の宝塚歌劇・日本舞踊への貢献に対して」特別賞を贈られた。

 宝塚歌劇の舞台が評価の対象になった人に、杜けあき一路真輝がいたが、この賞は過去1年間の仕事に対して贈られるので、2人は受賞した時点では既に退団していて、現役ではなかった。

 和央花總は結局、宝塚の特定の舞台によって受賞した現役生徒としては、轟悠につぐケースである。しかしコンビの受賞という点で異例だった。それまでにも、宝塚以外のジャンルで、同じ舞台に立った2人の俳優が、それぞれの演技を認められた例はあったが、和央花總はコンビとしての仕事が評価されたのである。表彰の理由は2人同文で、こう記されている。「『BOXMAN』におけるケビンとドリーの見事なコンビに対して」

☆        ☆    (後略)  ☆      ☆

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正塚晴彦作品リスト
はじめに~宝塚の新しい時代に向かって
暁のロンバルディア―愛が蘇るとき―
イブにスローダンスを
アンダーライン
テンダー・グリーン
パペット―午前0時の人形たち―
WHAT'S THE TITLE…!
BLUFF―復讐のシナリオ―
ロマノフの宝石
銀の狼
メラコリック・ジゴロ―危ない相続人―
ブラック・ジャック 危険な賭け―手塚治虫原作より―
二人だけの戦場
WANTED
LAST DANCE
ハードボイルド エッグ
二人だけが悪(ワル)―男には秘密があった そして女には…―
バロンの末裔
FAKE LOVE―愛し過ぎず 与えすぎず
SAY IT AGAIN―「ヴェローナの2紳士」より―
デパートメント・ストア
ブエノスアイレスの風―光と影の狭間を吹き抜けてゆく…―
Crossroad―すれ違うばかりじゃやりきれない―
Love Insurance(ラブインシュランス)
Practical Joke(ワルフザケ)―ってことにしといてくれよ―
カナリア
追憶のバルセロナ
Romance de Paris

投稿者 ベルばらKidsぷらざスタッフ 2008/06/10 10:16:51 男役の行方~正塚晴彦の全作品 | | トラックバック (0)

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