星組宝塚大劇場公演初日(6月20日)
『スカーレット・ピンパーネル』
海外ミュージカルの日本初演で話題の星組公演『スカーレット・ピンパーネル』が、宝塚大劇場で幕を開けた。作曲はフランク・ワイルドホーン、潤色と演出は小池修一郎という『NEVER SAY GOODBYE--ある愛の軌跡--』(06年)の名コンビが再び取り組んだこの舞台は、97年にブロードウェイで初演、翌年のトニー賞では何部門も候補にのぼったという人気ミュージカル。
フランス革命後のフランスとイギリスを舞台に、貴族パーシー・ブレイクニーが義賊スカーレット・ピンパーネル(紅はこべ)となって活躍するなかで、妻で女優のマルグリッドとの愛を確かめていくという、冒険と恋をドラマティックに描いたエンターテイメント大作である。
初日は、出演者の熱唱や豪華な衣装、息もつかせぬ展開の舞台に、観客からは盛大な拍手が送られ、スタンディング・オベーションがなかなか終わらない。そんな興奮のなかで、客席で観劇したワイルドホーン氏を中心に小池修一郎、安蘭けい、遠野あすか、柚希礼音が並んで、囲みインタビューが行われた。
レベル:★★☆(中級編)
分野:格差社会を考える
対象:「下流社会」を読んで危機感を感じてる人、「蟹工船」を思わず買っちゃった人。
宝塚歌劇というところは、浮世の夢物語を常に上演しているところだと思われがちだけど、実際には宝塚もまた時代の波に翻弄され続ける存在だ。
… (08/06/27)- 月組公演
2005年7~8月 宝塚バウホール - 主な配役(A班)
- ジェフ…月船さらら
シンシア…白華れみ
ジェラルド刑事/フェルッティ/キューザック…嘉月絵理(3役)
デイモン/ディスクジョッキー…真野すがた(2役)
ダイアナ…憧花ゆりの
スマイル…明日海りお
バネッサ…紫水梗華
龍真咲・五十鈴ひかり ほか
- 主な配役(B班)
- ジェフ…北翔海莉
シンシア…夢咲ねね
ジェラルド刑事/フェルッティ/キューザック…嘉月絵理(3役)
デイモン/ディスクジョッキー…青樹泉(2役)
ダイアナ…天野ほたる
スマイル…彩星りおん
バネッサ…涼城まりな
光月るう・朝凪麻名 ほか
- 作曲・編曲:高橋城
- 編曲:青木朝子
- 振付:伊賀裕子
- 振付:平沢智
- 装置:大橋泰弘
- 衣装:任田幾英
- 照明:佐渡孝治
作曲・編曲:玉麻尚一
ミュージカル「ドラキュラ伝説」が東京・初台の新国立劇場中劇場で22日、いよいよ千秋楽を迎える。東京公演では舞台の後、出演者によるトークショーがあり、16日は宝塚出身の4人による「タカラジェンヌスペシャル」で、紫吹淳、初風緑、真織由季、初嶺磨代が和気あいあいとしたトークを繰り広げた。
… (08/06/22) 昨年12月25日、花組の主演男役に就任した真飛聖。宝塚大劇場で『愛と死のアラビア-高潔なアラブの戦士となったイギリス人-』『Red Hot Sea』の2本立てでのお披露目公演を終え、7月11日からは東京宝塚劇場での公演が始まる。アラビアの地で誇り高く生きたイギリス人トマス・キースの物語と、さまざまな表情を見せる海の光景を描いたショー。その公演で主役として新生花組を引っぱる真飛聖に、公演の内容や花組主演としての思いなどを聞いた。
宝塚での「カーテンコール」についてお便りをいただきました。
… (08/06/21)雪組「凍てついた明日」を観劇されたポンタさんからお便りをいただきました
花組お披露目公演「愛と死のアラビア」「Red Hot Sea」を観劇されたポンタさんから感想をいただきました
安寿ミラのダンスコンサート「FEMALE Vol.9」で久しぶりにダンスを披露している元花組トップスター・匠ひびき。インタビュー前半では難病をおして宝塚最後の舞台に立ち続けた話を伺いました。後半では、先輩安寿ミラのダンス公演「FEMALE Vol.9」のお話や、宝塚時代に極めた男役のスタイル、そして先日、病気を発表した先輩愛華みれへのメッセージなどを伺いました。
レベル:★★★(上級編)
分野:人材育成
対象:後継者不在に悩める経営者の皆さんも。
月組公演「ME AND MY GIRL」の新人公演を観に行った。
新人公演とは本公演期間中に1回だけ、同じ演目を入団7年目以下の若手だけで行われる、タカラヅカ独特の若手育成制度だ。
6月12日から東京・初台の新国立劇場中劇場で始まるミュージカル『ドラキュラ伝説』に紫吹淳が出演する。紫吹は、初日の公開舞台稽古を前に開かれた記者会見に、主演の松平健、共演の鈴木綜馬、剱持たまき、大澄賢也と共に現れ、これがファイナルとなる東京公演への意気込みを語った。
… (08/06/12)「ままとキッズに贈る~愛の歌 0歳からのコンサート」は、宝塚退団後、音大で本格的な声楽を学び、歌に舞台に活躍する三矢直生さんを中心に、音楽が大好きな仲間で楽しく素敵な歌や演奏をお届けする、赤ちゃんも参加できるコンサートです。
東京での公演は今回が3回目、そして関西でははじめての開催となります。
- 宙組公演
2004年3月 シアター・ドラマシティ - 主な配役
- ケビン・ランドル…和央ようか
ドリー・ペイジ…花總まり
リロイ…遼河はるひ
ファーマン社長…美郷真也
ロジャー…未沙のえる
チャンピオン・ディケンズ…寿つかさ
矢代鴻、悠未ひろ ほか
- 作曲・編曲:高橋城
- 編曲:青木朝子
- 振付:伊賀裕子
- 振付:平沢智
- 装置:大橋泰弘
- 衣装:任田幾英
- 照明:沢田祐二
ミュージカルロマンス「ドラキュラ伝説」が、6月12日から東京・新国立劇場で上演される。4月の名古屋公演を皮切りに全国各地をまわり、この東京公演がフィナーレとなる。主演のドラキュラ伯爵に松平健、相手役に剱持たまき、紫吹淳、演出は宝塚歌劇団の藤井大介。ほか、元宝塚歌劇団の初風緑、初嶺麿代、真織由季も加わり、ドラマチックなステージが繰り広げられる。
… (08/06/09)雪組全国ツアー公演(5月17日~6月15日)
『ミロワール』
(⇒「『外伝 ベルサイユのばら -ジェローデル編-』」から続く)
ショーは、今年1月から3月まで上演され好評だった『ミロワール─鏡のエンドレス・ドリームズ─』(作・演出/中村暁)の全国ツアー版である。人数は少なくなったが、このショーのよさは損なわれていないし、場面によってはうまく改訂されている部分もあり、悲劇的な『ベルばら』のあとに発散系で明るいショーという組み合わせは、相性抜群である。
久しぶりに匠ひびきのダンスが観られる。花組の先輩・安寿ミラのダンスコンサート『FEMALE vol9』に出演することになったのだ。男役時代の匠ひびきは、キザで色っぽく、シャープなダンスが魅力の男役だった。だがトップ披露公演でありサヨナラ公演でもある大きなイベントの真っ最中に、難病の「脊髄炎」に倒れて、東京公演のほとんどを休演するという悲劇に見舞われ、ファンに大きな衝撃を与えた。その後、病気を克服してからは女優として舞台や映像に活躍していたが、そんな匠ひびきをまたアクシデントが襲う。同じような症状で昨年3月の『レビュー・タカラヅカ ドリーム・オン』に出られなくなったのだ。そんな闘病の日々のこと、そして元気で稽古に励む現在のことを聞く。
花組宝塚大劇場公演(5月9日~6月16日)
『Red Hot Sea』
(⇒「真飛聖と花組の新しい魅力 『愛と死のアラビア』」から続く)
『Red Hot Sea』は、南の海が背景になったストーリー性のあるショーである。「海をめぐる要素を織り込んだ」と、解説にあるように、渚や波、舟や鳥などをモチーフにした場面が展開する。
… (08/06/05)花組宝塚大劇場公演(5月9日~6月16日)
『愛と死のアラビア-高潔なアラブの戦士となったイギリス人-』
花組の印象が一新された。演目のせいもあるが、若さと熱が表に出ている。お披露目公演の真飛聖を真ん中に、月組から異動の大空祐飛、プレお披露目の中日公演から真飛を支えてきた壮一帆、愛音羽麗や未涼亜希といったメンバーが、いっせいに走り出したような勢いがある。ヒエラルキーというよりも横並びに近いこのフラットな魅力は、“今の花組”ならではの色で、このまま遠慮せずに個性の競い合いを見せてほしいという気になる。