公演情報エトセトラ
「ドラキュラ伝説」タカラジェンヌトークショー
ミュージカル「ドラキュラ伝説」が東京・初台の新国立劇場中劇場で22日、いよいよ千秋楽を迎える。東京公演では舞台の後、出演者によるトークショーがあり、16日は宝塚出身の4人による「タカラジェンヌスペシャル」で、紫吹淳、初風緑、真織由季、初嶺磨代が和気あいあいとしたトークを繰り広げた。
「ドラキュラ伝説」で、紫吹はヴァンパイアに襲われ、命を落とす娘ルーシーを、そのルーシーを襲う妖艶なヴァンパイアを初風、真織、初嶺が演じている。4月の中日劇場を皮切りに仙台、広島、福岡、新潟、大阪を回り、東京がラストステージ。地方公演ではお客様の「熱さ」、特に福岡では総立ちで、ドラキュラ伯爵(松平健)のフライングシーンでは手拍子が起きるなど、熱狂的だったことが印象深かったと言う。
真織をトークショーの進行役に、まずこれまでの公演での失敗談をお互いに披露する。初風はある場面で舞台に出てこなかったことがあったという。裏で移動中、いつも会わない出演者とすれ違って「こんなところで会うなんて珍しいねえ」と言葉を交わした後、舞台から2人(真織、初嶺)の歌が聞えてきて「あ~」っと気がついたがすでに遅し。舞台袖から声だけの出演となった。
ドレスを踏んで転んでしまったことがあるのは紫吹。ルーシーの衣装は「輪っか」のドレスと違って、パニエで膨らませているため重く、足にまとわりついて、思うように動けない。宝塚時代にはわからなかった、やってみてわかる大変さを語った。また、歌詞を忘れて「創作」してしまったこともあったとか。宝塚時代にはやってしまったこともあったが、退団後はこれが初めてだったと話した。
初嶺の失敗談は、1幕目、大澄賢也演じる弁理士のジョナサンを3人のヴァンパイアが襲う「ブラッディ・キス」の場面で、大澄のズボンを脱がしきれなかったこと。本当は衣服をすべて脱がしていくのだが、間に合わなかったのだとか。
すると真織は、大澄を後ろから支えなくてはいけないのに忘れてしまい「落っことしてしまったことがある」。大澄はかなりの被害者のようだった?
自分の役以外でやってみたい役は?という質問に、初嶺は「自分が演じるヴァンパイアのローラはドラキュラ伯爵をとても好きなのに、振り向いてもらえない。伯爵に慕われ続けるヒロインのミーナをやってみたい。厚かましいですけど」と話した。
初風は「フライングをする健さんがとても気持よさそうなので、あれをやってみたい!」
紫吹は「どの役にも興味があるが、自分がやっているルーシーを、千秋楽まで追求したい。」と話した。ドラキュラ役はどうかと尋ねられると、宝塚の退団公演でドラキュラを演じている紫吹は、主演の健さんに共感すると話した。
最後に観客へのメッセージを語る。
初嶺「この『ドラキュラ』という作品、共演者の方たちと会えて幸せ。ファンタジックな素敵な作品です。何度も観に来て欲しい」
初風「日に日に、出演者が皆、自分の役を深めている。この後もどんどん深まっていくので、その過程を楽しんで欲しい。そしてすばらしい千秋楽を観客の皆さんと迎えたい」
紫吹「残りのステージ、心をこめて、命を注いで、ルーシーを演じたい。最後は燃え尽きたいと思う」
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22日が千秋楽。初日から2カ月、『ドラキュラ伝説』の幕が、今、閉じる。
投稿者 ベルばらKidsぷらざスタッフ 2008/06/22 14:49:30 公演情報エトセトラ | Permalink | トラックバック (1)