公演情報エトセトラ
涼風・朝海2人のシシィ 東宝版『エリザベート』制作発表
東宝版ミュージカル『エリザベート』の半年にわたる4大都市縦断公演が8月3日、名古屋・中日劇場でスタートする。前回の日生劇場公演から2年ぶり6度目の再演、4大都市公演は4年ぶり。初演からエリザベートを演じてきた一路真輝からバトンを受け、涼風真世と朝海ひかるがWキャストでタイトルロールに挑む。
先日東京都内のホテルで行われた制作発表会には、涼風と朝海、トートを演じる山口祐一郎と武田真治、そして演出・訳詞の宝塚歌劇団・小池修一郎が出席し、本公演への意気込みを語った。

舞台映像の上映、主催者紹介の後、壇上の5人による挨拶があり、本作品の「功労者」と紹介された小池は「今回の2人のエリザベートは好対照で、改めて新鮮な思いで、面白くやらせていただいている。昨年はウィーン・オリジナル版の来日公演があり、いろいろ思うところがあったが、宝塚版を昨年上演し、女性のみで演じる『エリザベート』の価値を改めて感じた。東宝版には日本トップクラスのスタッフとキャストで、改めて見応えのあるものになると感じている。」と話した。

続いて今回が初お披露目という、エリザベートの舞台衣装をつけた2人は「大好きなリーヴァイ氏とクンツェ氏の作品で、宝塚時代から信頼している小池先生の演出。精一杯エリザベート役を務めたい」(涼風真世)、「一生懸命がんばりたい」(朝海ひかる)と語った。

トートは初演から演じている山口祐一郎と、前回公演から加わった武田真治のWキャスト。特に武田は「歌や踊りなど前回の公演で残してしまった課題や、あらたに見えてきたことを、今回のトートに活かしていきたい」と述べた。
次に司会からそれぞれに質問が投げられる。
――今回、これまでと違う新たな演出プランはあるか?
小池「特に新しい場面とかそういったものはない。そもそもヒロインがWキャストということが新しく、面白いところではないか。それぞれのエリザベートのコスチュームも違っているところも見どころ」
――エリザベートを演じるにあたっての意気込み、また衣装を身につけてみての感想は?
涼風「エリザベート役は手ごわい、山にたとえるとエベレスト級で、今は一生懸命、その山を歩きながら作っている。今回、この衣装と鬘をつけ、とても新鮮に感じるとともに、重責も感じている。作品は自分ひとりでは出来ないので、皆様に助けられつつ、初日を迎えたい」
朝海「壁にぶち当たりながら稽古している毎日。衣装をつけてみて、『いよいよ』と緊張感が増してきた。また衣装をつけることで役への取り組み方や感じるものも違ってくる。この気持を役に反映していきたい」
――初演からトート役一筋だが、役への思い入れは?
山口「トート役一筋といっても、自分にエリザベートの役はできないから(笑)。エリザベートの2人ともきれいで、これから半年の公演中、得したと嬉しい。トートもこんな気持だったのでは(笑)。半年間、エリザベートの“ストーカー”になってがんばりたい。」
――06年に続いてのトート役、今度は半年間の長期公演だが、手ごたえは?
武田「再演自体が自分には初めての経験。また映画やTVドラマは長くても3カ月くらいなので、6カ月のカンパニーへの参加も初めて。期間が長いため、のんびりしていてもいいのか、と思っていたら、小池先生に『1回しか観ない人もいるのだから初日まで役をきっちり作っておくように』と言われ、緊張の毎日を送っている。最高のスタッフに囲まれ、成長できる喜びでいっぱい」
会場の記者からも質問が寄せられる。
――好対照という2人のエリザベートそれぞれの魅力は?
小池「涼風とは今回15年ぶりに一緒に仕事をする。涼風には退団してから女優としてのキャリアや女性としての熟し方など、今が盛りといった豊かさがある。
エリザベートのように特殊で数奇な運命の女性を少女時代から晩年まで演じるのは女優として面白いだろう。それに涼風の今までのキャリアとエリザベートの接点が見出せるかもしれない。涼風のはんなりとしたたおやめぶりと、エリザベートの内側の激しさがぶつかったとき、説得力ある役作りになるだろう。
朝海は宝塚を辞めて1年半、女優としてはこの作品が4本目くらい、本格的な大型作品は初めてではないか。稽古場でも緊張しているが、経験を積むことでどんどんよくなっていくだろう。
朝海とはこの春の『トライアンフ・オブ・ラブ』で10年ぶりくらいに仕事をした。宝塚の頃はあまり一緒になることはなかったので、あまり知らなかったのだが、ちょっと頑な、閉鎖的なところがある印象。その生硬な感じがエリザベートの生きる姿勢とシンクロする。たとえば田舎から宮廷に連れて行かれ、なじめなくて苦労するところなど。新たなエリザベート像が生れると面白い。
宝塚時代、涼風といえば歌うスター、朝海は踊るスターで、朝海は今回、高い音域を歌うのは初めてだが、歌唱表現も深みをましている。」
――エリザベートのお2人に、それぞれの売りを。また2人のトートの印象を。
涼風「一路真輝さんのエリザベートファンがとても多いと思う。私のどこが売り、というより、『エリザベート』という作品自体の素晴らしさを観ていただきたい。キャストの組み合わせもいろいろあるので、それぞれのバージョンが楽しめると思う。
山口さんのトートは安心感があってお任せできる。武田さんのトートはとても神秘的な魅力で引きずり込まれそう。」
朝海「『エリザベート』という作品を、一度しか観られない方にも、そのすばらしさを伝えるのが自分の務めということに集中して稽古している。
山口さんのトートは、やはり安心で、頼りきっている。胸に飛び込む場面で頭突きしてしまうくらい(笑)。武田さんのトートは、闇の世界に引きずり込まれそうな、心を持っていかれそうな感じ。」
この後、涼風がエリザベートのナンバーから「私だけに」を熱唱した。その表現力豊かな歌に、宝塚とは異なる、主演としてのエリザベート、意思を内に秘めた大人のエリザベート像が浮かび上がってくるようだった。
フォトセッションの後の囲みインタビューでは、さらに記者からの質問が続いた。東宝版「エリザベート」の見所はという質問に、山口は「スタッフもキャストもこれ以上のものはないくらいすばらしい」、武田は「封建制度が崩壊していくさまを一人の女性を通して描く、しかもそれをエンタテインメントとしてまとめているという作品のすばらしさ」、涼風は「男性がトートを演じる東宝版は、男性が持つ魅力が加わり、太さ・大きさが出ている」、朝海は「いろいろな『エリザベート』があるが、東宝版はエリザベートの生き方をリアルに描いていて、けれどリアルすぎない。全体に調和がとれている」。
また、2人のトートから見たエリザベートそれぞれの魅力は?と聞かれた山口と武田は「とにかく美しい」と大絶賛。
最後にそれぞれから一言ずつPRがあり、制作発表は終了した。
朝海「6カ月という長い公演は初めて。1つずつ生れてくるものを積み重ねて少しでもがんばっていきたい」
涼風「名古屋、博多、帝劇、そして梅田に参ります。皆様にご覧いただきたいと思います。」
武田「ミュージカルは敷居が高い、女性だけのものと思っている人に、そうではないことを伝えたい。本当に面白いのでぜひ観て欲しい」
山口「魅力的で、力が湧き上がってくるようなミュージカル。この4人で半年間、がんばっていきたい」
『エリザベート』は8月3日から名古屋・中日劇場で、9月3日から福岡・博多座で、11月3日から東京・帝国劇場で、そして09年1月8日から大阪・梅田芸術劇場メインホールで、計190ステージが行われる。
投稿者 ベルばらKidsぷらざスタッフ 2008/07/22 1:50:00 公演情報エトセトラ | Permalink | トラックバック (2)
この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/165303/41918874
この記事へのトラックバック一覧です: 涼風・朝海2人のシシィ 東宝版『エリザベート』制作発表:











真飛聖

凰稀かなめ
霧矢大夢
大和悠河
AQUA5
瀬奈じゅん
大空祐飛
北翔海莉
轟悠
彩吹真央
轟悠
安蘭けい
愛音羽麗


匠ひびき
麻路さき
朝澄けい
香寿たつき
彩輝なお
麻路さき
湖月わたる
朝海ひかる
高嶺ふぶき
月船さらら
貴城けい
月影瞳
美々杏里
真琴つばさ
湖月わたる
樹里咲穂
麻実れい
朝澄けい
真琴つばさ
安寿ミラ
紫吹淳
大浦みずき
日向薫
