榊原和子の宝塚初日&イベントレビュー
AQUA5 スペシャルLive 新曲を披露
開催場所は、大阪ビジネスパークにあるツイン21アトリウム内に作られた特設ステージ「わいわいアリーナ」。宝塚大劇場では水夏希率いる雪組が公演中だが、この日は休演日。AQUA5の5人(水夏希、彩吹真央、音月桂、彩那音、凰稀かなめ)は、新曲2曲と小田和正の名曲をカヴァーした「言葉にできない」、そして持ち歌の「TIME TO LOVE」の4曲を約20分にわたって熱唱、つめかけた約1000人のファンの声援に応えた。
この日、ステージの前に用意された椅子席は150席、両サイドの立ち見席が約200人分ほどあったが、整理券確保のために始発で駆けつけたファンも多く、予定枚数は早めに終了。ただしアリーナのステージは、取り囲むビルの階段やギャラリーからも見降ろせるため、イベント開始時には、3階あたりまでファンがすずなりになって、会場全体が大きな賑わいを見せていた。
AQUA5は、予定よりも15分押しの14時45分頃に登場、いっせいにあがる歓声と拍手のなかで、まずは後ろ向きにスタンバイ。去年リリースした「TIME TO LOVE」のイントロが流れ始める。ソロのパートをメンバーたちが歌い継いでハーモニーになるオープニングは、1年間歌い込んできた成果か、きれいに揃っている。転調してテンポが早くなると、さっそく観客から手拍子が入る。オープンスペースのせいかノリもひときわよく、軽やかにダンサブルに歌う5人は、宝塚スターというよりミュージシャンの顔になっている。
「TIME TO LOVE」が終わると、読売テレビの女性アナウンサーからメンバー紹介と簡単なインタビューがある。ユニット名の由来についての質問に「アクアは水ですから、水の持つ清潔さやあらゆる生命を支える力、そういったものをイメージして名付けました」とリーダーの水夏希。
公演中の『ソロモンの指輪』と『マリポーサの花』のポスターが背後の大型画面に映し出されると、彩吹真央が「その指輪をはめると動植物の声が聞こえるというテーマのショーと、カリブ海を舞台に男女の愛と男同士の友情を描いたドラマです」とPRコメント。
このライブの感想については音月桂が「いつものステージと違うので緊張していますが、上の方までいっぱいのかたがいて嬉しいです」。
そして新曲については、彩那音「このあと歌いますので、ぜひ聞いていただきたいと思います」、凰稀かなめ「(AQUA FEEL AQUA SOULは)ポルノグラフィティや平井堅さんを手がけている本間昭光さんに作曲していただきました」と、それぞれコメントし、新曲2曲が始まる。
「AQUA FEEL AQUA SOUL」はリズミカルで爽やかな曲で、タイトルをそのまま詞にしたサビ部分が覚えやすい。ブレイクダンス風な振付はPaniCrewのメンバーによるもので、すぐにマネできるような軽やかさと楽しさがある。
続く「You are my precious」は、水夏希のソロによる歌い出しがしっとりと胸に響いてくるラブバラード。メンバーのハーモニーがゆっくり重なっていくと、いっそう心に染みいる曲と詞の美しさだ。囲んでいるファンたちも静かに揺れながら聞き入っている。
2曲が終わると再び簡単なトークで、次に歌う小田和正のヒット曲「言葉にできない」を紹介する。おなじみのあのイントロと、何度も繰り返される「ラーラーラ、ラララー、ことばにできない」というリフレインが甘く切ない。人差し指で思いを伝え、心に手をあてる手話の振付や、縦に並んでのフォーメーションもあって、目と耳を心地よく楽しませてくれる1曲だった。
残念なことに、予定より短めのほぼ20分間でイベントは終了。そのまま読売テレビの生番組出演のために、AQUA5の5人は、大きな拍手に送られてイベント会場を去っていった。(文・榊原和子/写真・岸隆子)
AQUA5 2ndシングルCD「AQUA FEEL AQUA SOUL」
8/27 発売
♪AQUA FEEL AQUA SOUL(作詞・渡辺なつみ/作曲・本間昭光)
♪You are my precious(作詞・渡辺なつみ/作曲・中村太知)
♪言葉にできない(作詞・作曲・小田和正)
初回限定版(CD+特典DVD) 価格3300円(税込)
通常版 価格1500円(税込)
投稿者 ベルばらKidsぷらざスタッフ 2008/09/08 9:56:25 榊原和子の宝塚初日&イベントレビュー | Permalink | トラックバック (0)